KAMUKO no SU

かむ子の巣

直径35ミリメートル

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「ねぇ、直径35ミリメートルなんだって。」
「え、何?」
肛門の平均サイズ。直径35ミリメートル*1

 

 

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意外と太い。

他意はないが、ちょうど僕の指2本分である。

というわけで、今回はanusで遊んだ時の話。

今回も、例によって事実関係には若干のボカシを含めている。了解されたい。

いいえ。そこは出口です。

完全に個人的な感覚ではあるのだけれど、ことanusの取り扱いに関しては、「絶対おかしい!変態!」と感じる層と、「まあ興味がある人がいてもいいよね」という層がきっぱり分かれているような気がする。ノーマルな人たち(ここではpenisとvaginaの接合でのみsexをおこなう人たちのこととする)にとってはanusは単なる出口であって、決して指やオモチャやpenisを出し入れするための穴ではない。さらにはanal sexは外道の行いであって、非人道的なものとして嫌悪感すら抱きがち……だと思う。

いまいち煮え切らないのは、僕自身、anal sexに興味がある側の人間だからだ。周囲のノーマルの人々の反応を見て「おそらくそういう感覚なんだろうな」と推測するにとどまり、実感は伴わない。

なんせ、今好きな女性と初めてしたDMの話題がanusの開発に関する話だったくらいだから、その関心の高さの程も分かってもらえるのではないかと思う*2

別にanusでなければ性的な興奮を味わえないというわけではないのだけれど、妙にanusに対する興味が尽きないのだ。「メスイキは男の子にしかできないから最も男らしい行為」などという世迷言を真に受けているわけでは決してないが、どうせならこの身で得られる(そして許容範囲内の)快感なら味わってみたいと思うのは、それほど突飛な欲求ではないと思うのだが、どうだろうか。

逆に考えるんだ。入れちゃってもいいさと考えるんだ。

そういうわけで運よくanusで遊びたい女性と知り合ったことにより、僕は実際にanusの感覚を試してみる機会を得た。幸い相手は多少anusを取り扱った経験があったため、必要な資材は難なく集まった。

今回用意したものは以下のとおりだ。

  • ローション(一般的なもの。anus向けのものもあるが、今回は見送った)
  • コンドーム(なんでもよいが、使うことを推奨する)
  • プラグ(初心者向けの細いもの)

プラグについては合っても無くても良いと思う。もし手で触れることに若干の抵抗があるようなら、持っていた方が気分が楽なのではないか。ローション、コンドームについては必須となる。anusはvaginaと異なり自力で体液を分泌できないため、ローションなどの潤滑剤がなければそもそも物が入らない。無理やりの挿入は裂傷などを引き起こし、健康を損なう恐れがあるため絶対に避けること。コンドームも同様に感染症防止のために必要。さらにコンドームがあることにより指のささくれや皮膚表面の凹凸がanusに引っかからず、スムーズな挿入を可能にする。なお、プラグなどオモチャを使う際にもコンドームを被せる方が良いだろう。汚れの付着を避け、衛生的に長持ちさせることにつながるからだ。

準備万端整えた我々はホテルへと向かった。自宅でも良かったが、万が一の際の後片付けが楽だし、広い方が諸々行為をおこないやすい。

プレイの記録

まずは僕が四つんばいになり、腰を突き出した体勢を取る。要するにバックの姿勢だが、自分が下になるのは初めてのことだ。既に気恥ずかしさがある。その体勢を取ってしまっていることもそうだが、その目的がanusをいじってもらうことだという点で非常に羞恥心と後ろめたさが大きい。

彼女がローションを手に取り、体温で温めた後、手の平全体でanusにもみ込むように塗り付ける。まだ指は入らないが、anus周辺に相手の指が触れるたびに撫でさすられる心地よさがある。基本的に全身どこでも触られるのが好きなので、ここも別に嫌な感じはしない。かといって性感があるわけでもない。単純に接触が心地よい段階だ。

程なくして、「力、抜いて?」というどっちが男性だかますます分からなくなるセリフとともに、彼女が僕のanusに指をゆっくり挿入し始めた。彼女の指は女性にしても細い方なのだけれど、肛門括約筋に突き立てようとするには十分に存在感がある。普段、排泄している物の方がよほど大きさはあるはずなのだが、進行方向が逆になるだけでこれほどまでに感覚が違うのかと驚いてしまった。

指の挿入スピードは本当にゆっくりで、これに比べたら秒速5センチメートルなんてほとんど光速みたいなものだ。その時果たしてどの指を挿入していたのかは分からないが、ひとまずその指の半ばあたりまでanusに埋まったところで、彼女は指を一息に抜いた。

これにはちょっと呻き声をあげざるを得なかった。不意打ちということもあるが、挿入するときとはまた違う感触があり、そのギャップに呻いてしまったのだ。これは排便時の安堵感に限りなく近い。人の発達段階のひとつに「肛門期」というものがある。約1歳~3歳ごろに訪れるとされる段階で、この段階に差し掛かった幼児は排便の快感を覚えるといわれている。普段何気なく日常動作として行っている排泄ではあるが、人の手によって疑似的なそれを味わわされることによって、なんとなく幼児期まで精神が退行しそうな危うさを覚えたり覚えなかったりした。

ちなみにこの時、指の出し入れの際には指を曲げないようにしていたと思う。vagina以上に腸内壁は摩擦に弱く、強くこするだけで問題が生じる可能性があるとかないとか。物を出し入れするなら、できる限り形がまっすぐで、摩擦が1か所に集中しないようなものを使うのが良いのではないだろうか。

しばらく指でのプレイを続けたあと、彼女はついにプラグを持ち出した。形としては次の画像の、一番右側のものが最も近いだろう。

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先端部分はまだいい。まだ少し指が太くなった程度かな?と思える。問題は根元のコブの方だ。ちょっと犬のpenisにも似たこのコブ部分、一気に太さを増すので、ローションがしっかり塗られていても結構な抵抗感を覚える。思わず「あーーー」と特に意味のない呻きが漏れる。

ピアスの穴を拡張するときと比べると、ピアス穴の方が痛い。対してanusは元々一定の太さは備わっているので、しっかり脱力できればそれほどキツイというわけでもない。が、いきなりそのような慣れを発揮できるはずもなく、anusに物が入ってくるのを留めようとする反射的な反応によって力が入ってしまうのだ。

そのせいで、ゆっくりと、しかし確実にanusをこじ開けられて奥に侵入されるという、他では得難い感覚を味わうことができた。入ってしまった後の圧迫感も含めて「快感」とまではいかないが、少なくとも二度と御免だと思ってしまうような嫌な感覚はなかった。また、好きな相手に自分の恥部をさらして凌辱されるというシチュエーションそのものには、一種後ろ暗い情感とextacyがあるなあと思うなどしたことは否定できない。

今回は残念ながらいわゆる「メスイキ」を味わうには至らなかったが、開発次第でできるというのであるから、しばらくは試してみるのも良いだろうと思うところである。

 

ではまた次回。

*1:出典:「肛門の最大径は35mm」で「洋式便器に流せる最大の大便は直径44mm」 | 雑学界の権威・平林純の考える科学http://hirabayashi.wondernotes.jp/2014/03/09/2035/

*2:僕個人の名誉のために断っておくが、いわゆる「初手エロDM」を送ったわけではない。事前に普通にやり取りがあってから、プライベートなメッセージに発展した。注意されたし。

「空腹は最高のスパイス」とか最初に言い出した人間は一発殴らせてくれないか

ポリネシアンセッ久というものを知っているだろうか。双方合意の上で行う焦らしプレイみたいなもので、先駆者たちからはこぞって良い評判ばかりが聞こえてくる。

具体的な手順についてはこちらが詳しいので参照されたし。

セックスの常識が変わる! ポリネシアンセックスで究極の快感を得る方法とは | FORZA STYLE|ファッション&ライフスタイル[フォルツァスタイル]

ものの本によれば、五木寛之氏の著書『サイレント・ラブ』に引用されたことで日本国内での認知を得たという。こちらの初版は2002年12月だから、本邦では大体20年弱の歴史があると言えるだろう。

セッ久を単なる挿入と前後運動と射精と認識していた層を脱構築し「究極の快楽」などと銘打たれたポリネシアンセッ久は、インターネットを眺める限り愛好者はそれなりにいるようだ。深く潜るまでもなく、いくつかの記録を見出すことができる。興味のある向きはググってみると良いだろう。

僕はといえば、興味はなきにしもあらずといったところだったが、正直いざセッ久に臨んで自ら挿入を戒めるなどという荒行に打ち克つ精神力を備えてはいない自覚があるので、実践には至っていなかった。が、先日、故あって(自覚なく)ポリネシアンセッ久もどきを体験することとなったので、せっかくだから記録しておく。「レポを書いてみてくれ」という相手の要望もあったことだし。

個人の特定に配慮して細かいところはぼかしたり、あえて事実に反する表現を行っている。またはてなブログの規程に沿って性的な表現をある程度マイルドにしている。2点、了承されたい。

“なにもしない”をしているんだ

時は8月頭にさかのぼる。

ラブホテルの一室で、僕は自分が今聞いた言葉を信じられないでいた。真っ裸になった僕の下で、今しがた派手にクリイキかましたばかりの相手は、さっきまでの余裕の無さはどこへいったのか悪戯っぽい可愛い笑顔で「今日はダメだよ」と、ちょっと理解できないことを繰り返し言った。

簡単に言うと「挿入NG」という話である。それだけならまだ普通にあることだと感じられるだろう。体調だとか、気分だとか、薬の関係だとか、まあ色々ある。

問題は、それが彼女が他に関係している人間との間で交わされた約束だったことだ。しかも「今日は」というか、「今日からしばらくは」というのが正確だというのだから驚いた。

「しばらくの間、その人以外と、挿入をしない」

普段から割と本気か冗談か分からない冗談を仕掛けてくる女性なので、正直最初は「完全に遊んでるな」と思ったくらいだ。しかしどうやらガチのガチらしい。

色々と、こう、各方面に向けて叫びたい言葉が胸中に去来したし、実際に泣いたりわめいたりなだめたりすかしたり、尻を引っぱたいたり腹をパンしたり、ほろ酔いでベロンベロンになった彼女をトイレで吐かせたりしたが、結局は挿入も射精もせずにその日は寝た。なんならこの日のことだけでエントリが書けそうだし、今後忘れることはきっとないだろう。

そういうわけで、僕はラブホテルお泊りイベントをNO挿入・NO射精でフィニッシュし、1ヶ月に渡る『挿入禁止』とかいう継続デバフを食らうことになった。

強制ポリネシアンセッ久の幕開けである。

冒頭の記事によれば通常ポリネシアンセッ久は1週間で終わるようだが、こちらはその4倍だ。バカがよ!!!!!

新たなる力

それから1ヶ月の間、僕は『おあずけ』を食らったままだったが、セッ久自体は変わらずしていた。挿入ができないからといってセッ久ができないわけではない。確かに挿入というのはセッ久の王道プレイであり、カレーライスにおける白飯の役割を果たしているとは思う。

しかし、ナンで食べてもカレーは美味い。サフランライスでも良いし、食パンでも、ライス代わりのブロッコリーなんかでも味わえる。結局のところ、好きな相手であれば挿入以外で快楽を得るのはそう難しいことではないということだ。

それに気づけたのは、この1ヶ月の我慢の確かな成果だろう。

でもねぇ、やっぱ白米が食べたくなるんだな。

約束の日、来たれり

ついに所定の期間を挿入せずに過ごすことに一応成功した僕(たち)は、平日の夜だというのに、仕事後に待ち合わせてホテルへと急いでいた。普段はその辺を散歩したり、タバコ吸ったりしてぐだぐだイチャつくこともあるのだが、その日はもうホテル以外考えられなかった。

高めのテンションで会話をしながら深夜のホテル街を物色し、最終的にとあるホテルへと入室。「安いわりにしっかりしてる」というふれこみでやっているとかいないとかいう、普通のマンションっぽい施設である。

部屋の玄関を入ると、すぐ右手にお手洗いとお風呂がある。お風呂は二人で浸かれる浴槽がついている。その奥にメインの居室があるが、廊下側を除く部屋の三方の壁にピッチリとベッドがハマっている。いかにもヤれ!今すぐに!と言わんばかりの部屋だ(というかこういう部屋どうやって寝具入れてるんだろう。ボトルシップ方式?)。

部屋の電気を消すと、壁一面がぼんやり光った。蓄光塗料かなにかでプラネタリウム風の模様が描いてあるらしい。割とムードが良い。単純な仕掛けだけど可愛いしちょっとテンションが上がる。僕は明るいまま相手の表情の変化を見ながらするセッ久が好きだが、今後は明かりを落としてするのも良いなあと思えた。

荷物を置いてひとしきり部屋の中をきゃっきゃ言いながら見て回ると、どちらからともなく服を脱いでベッドに転がる。軽いキスをしながら、おしゃべりに興じる。別に自分たちの他に誰が聞いているわけでもないのだが、なんとなく声をひそめたくなってしまう。少しずつキスを深くしたり、耳を食んだり、全身に舌を這わせたりしていく。湿っぽい吐息が漏れて、段々と接触が激しくなる。

もう我慢ならんというところで、1度目の挿入。前から覆いかぶさって抱きすくめるような形で、奥までしっかり入ったとたんに彼女がイった。はじめはゆっくり味わおうと思っていたのに僕も全く自制がきかない。両手で首を絞めあげるとギュッとなったのでそのまま出した。

ぐでっとなっている彼女を抱きかかえてまったりベタベタ休憩。回復してきたところで彼女が僕を苗字で呼んだので、「どうして名前でなく苗字で呼ぶのか」と言いがかりをつけお仕置きを開始した。四つんばいで尻を突き出させ、尻を引っぱたく、背中に爪を立てる、軽く歯を立てるなど。プラス指二本で下をかき回す。痙攣しっぱなしだが、無視して奥を撫でる。逃げ出そうとするので両手と腰を抑えてひたすら指でする。喋れなくなったところで2度目の挿入。後ろから腰を掴んで揺さぶるのが好きだ。ひたすらやる。うーうー呻くことしかできなくなり人間の体を保てていない彼女が愛おしい。腰骨をちょっと持ち上げる感じにしながら再度出した。

呼吸が整ってきたところで、お風呂を溜めて一緒に入る。ちゃぷちゃぷしながら、穏やかに会話をする。お風呂を出て、タバコを吸う。ちょうど退室の5分ほど前になったので服を着て退室。計2時間の滞在。彼女を自宅のそばまで送って解散した。

今回のまとめ

・結局ポリネシアンセッ久「っぽい」だけで別にポリネシアンセッ久ではなかった

・挿入という「普通」だと思ってたことを縛ったおかげで色んな可能性に気づいた

・挿入そのものの良さにも改めて気づいたし、得られる満足感としては代えがきかない

ポリネシアンセッ久をちゃんと手順踏んでやってみたくなった